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一眼レフカメラに感じたことについて

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私が読んだ知恵ノートはここからしておかしなことになっていました。その方はレンズの大別に
①単焦点レンズ ②マクロレンズ ③その他のレンズとしていたのです。あらさがしをするつもりはありませんが、これではあまりにひどいのでその大別を指摘してしまいました。

先ほど書きましたが大別すると、レンズには単焦点レンズとズームレンズとがあり、単焦点レンズは字句そのままレンズの焦点距離の固定されたレンズです。ズームレンズとは焦点距離をズームさせることができるレンズたとえば28mm~105㎜というように一本のレンズで28mm~105㎜の焦点距離がまかなえるという非常に便利なレンズです。ただ、欠点としてはズーム機能を持たせてあるため大体が単焦点レンズより大きく重く、描写という点でも単焦点レンズに劣ります。ただ、最近のデジタル一眼用のレンズではかなり小さく軽いものも出てきてしかも描写の良いものもあります。

単焦点レンズの強みはなんといってもその描写力です。一眼レフに限らずカメラのレンズは解像度を上げるために何枚ものレンズを組み合わせて作られています。単焦点の場合はこれが固定されてひとつの焦点距離で最高の画質が得られるように設計すれば良いわけですから、画質の点でもズームレンズよりも勝るものが多いのです。

単焦点レンズの焦点距離を大きくわけると、広角系、標準系、望遠系になります。
広角系は24mm~35mmくらいまで標準系は50mm周辺、望遠系は100mm~300mmクラスが
一般に多く使われる焦点距離だと思います。但し、この焦点距離はフィルムカメラの35mmフィルムと同じ大きさの撮像素子を持った高級カメラを前提に言いましたが、デジカメのややこしいのは、フルサイズの撮像素子ではないカメラが多く存在します。同じ一眼レフでもキャノンやニコンの普及機では撮像素子が昔のAPSフィルムと同じ位の大きさの少し小さい素子を使っています。なのでレンズの焦点距離も数値より実際には大きくなってしまうのです。

ちょっと余計な話ですが、スマホに付いているカメラなどの撮像素子は豆粒くらいしかありません。これに1,200万画素の高画質なんていうキャッチコピーで売り出しているスマホもありますが、これはとんだナンセンスなのです。1,200万画素のスマホより、実際にはありませんが、例えばフルサイズの撮像素子を搭載したカメラで600万画素の一眼レフカメラのほうが断然画質は良いのです。ちょっと余計な話をしましたが、この話はまた別な機会にしたいと思います。

キャノンのEOS Kiss シリーズやニコンの普及機などはこのフルサイズより若干小さいサイズの撮像素子を使っているので、フルサイズを標準にしたレンズの数値はそれに1.6倍してあげた数値が焦点距離になります。なので標準レンズの基本50ミリレンズはEOS Kissに装着すると80ミリの中望遠レンズとなります。ですからこのタイプの一眼レフでは広角系は18mm~24mmくらいのレンズが該当します。これは自分の所有しているカメラの撮像素子の大きさを取説で調べれば簡単にわかります。

あまり長くなってしまうと読む方も飽きてしまうかもしれないので、あと一つだけF値といういわゆる、レンズの明るさの単位がありますが、F値の明るいもの(数字の少ないものほど明るいレンズです)ほどレンズの描写の良いレンズということを言う人がいますが、これはレンズの解像度とはあまり関係なくF値の明るいレンズほど背景をぼかした写真が撮れるということです。但し、これもレンズの焦点距離によって違ってきます。同じ明るさのレンズでしたら、望遠になればなるほど背景はボケて、被写界深度(用語がわからない人はネットで検索すればすぐにわかりますので調べてください)は浅くなるのでボケ方は強烈になるかわりにピントのあう部分が(前後に)すごく少なくなります。もちろん絞りを絞れば絞るほど被写界深度は深くなるので、これは解消されます。F値の値とレンズの解像度は関係ないと思ってください。

ただ、確かにF値の明るいレンズのほうが値段も高いので高級レンズが多く描写も良いということは言えます。ズームレンズについてはまた別の機会があれば書いてみます。

すべてについてはあまりに多くなってしまうので書ききれませんが、本格的に一眼レフで写真を撮りたいと思っている人はぜひカメラのレクチャー本を購入してしっかり勉強してください。

今のカメラは昔の露出計も何も付いていないカメラと比べたら雲泥の差で易しいです。
何しろ、今シャッターを切った写真がすぐその場で確認できるのですから・・・・・昔のフィルムカメラは撮影した時はどのように撮れているかなど一切わかりませんでした。現像してプリントして、やっとわかります。なので失敗も多かったですね。この点デジカメは本当に便利です。たとえちょっとくらい露出のミスをした写真だってフォトショップのようなソフトを使えば簡単に救済できます。ただ、単にうつりの良い写真を撮るのは簡単ですが、良い写真を撮るのは練習しかないと思って励んでください。


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